シリコンバレーの片隅で

シリコンバレー在住駐在員の日常生活について

シリコンバレー(カリフォルニア)の運転免許事情

シリコンバレーというか、カリフォルニアの運転事情について紹介する。アメリカは日本のように素晴らしい交通網はなく、車が無いと自由に出掛けられない。生活するためには車は必須なのだ。妻は日本で免許を持っていなかったため、アメリカ生活を始めるにあたり、運転が喫緊の課題となっていた。

 

運転免許

カリフォルニアはDMVという、日本でいうところの運転免許試験場の様な施設で取得する。日本は実質、教習所で実技をクリアしてから試験場で筆記だけ受け免許取得という流れだが、こちらはちょっと違う。費用も$30位で取れるので、日本とは1/100くらいの価格差。。

まず、筆記試験を行う。筆記試験をパスすると仮免が発行され、免許保持者同伴であればイキナリ公道デビュー可能。そういったドライバーがそこらじゅうにいると思うと怖い。私もその1人だったが、日本で20年以上の運転経験があったで全くの初心者ではなかった。筆記試験は英語だけでなく、他の言語もある。私は日本語版で受けた。試験対策はWebでも見つかるし、電話帳にも載っていたりする。滅多に落ちることは無いらしいが、私は一度落ちた😭 3回までその日にチャレンジできたはず。

 因みに免許は16歳から取得可能。高校は車で通学できる。アメリカのドラマでたまに見る光景。

仮免が発行されると、実技試験を受ける事ができる。実技試験の予約をWEBから入れる。電話でも可能だが、英語でやりとりする自信がなかったし…

実技試験は試験管が助手席に乗り、公道を走って行う。この時、基本自分の車で行う。免許取るために車が必要という、なんだか不思議な状況ではある。試験は減点性になっており、一発アウトのエラーもある。例えば、信号無視など。実技試験が終わるとその場で結果が通知される。私はギリギリの合格だった…あとワンエラーで不合格…

なお、運転免許はID(身分証明書)を兼ねているため、運転免許を取るまで、IDとしてパスポートを持ち歩いていた。これは駐在員のあるあるらしい。

#スーパーでアルコールを買うとき頻繁にID提示を求められる、、、もう40過ぎているのに。。。ライセンスを取る前はスーパーでパスポートを提示するというおかしな光景多々。

妻の運転免許取得

妻はアメリカにきてからが実質初めての運転となる。赴任が決まってから日本の教習所に通い、ギリギリ(赴任日の2日前だったな)で免許を取得した。このとき私はアメリカにいたが、妻にとっての免許取得はかなりのストレスだったらしい。未だにこのときに辛さを訴えかけられる。日本で免許取得は必須ではないが、アメリカで上記のプロセスでいきなり免許取るのは無理だと判断し、日本で取ることとしていた。

しかし、やはりアメリカでの免許取得もかなりのストレスだったらしい。日本での運転経験がないまま、アメリカの公道デビューだし、左ハンドル、右側通行など、様々なルールが日本と異なるのもその理由の一つだ。制限速度もこっちは日本より高めの設定。

妻の場合は、日本人向けの教習所サービスを10回程受講(そういうサービスがある)したあと、私がフォローし無事免許を取得する事ができた。8月に赴任して免許取ったのは11月なので、3ヶ月のプロジェクトである。

子供の送迎、ショッピングに車は必須なので、妻が免許を取得するまで日本人学校は入学できなかったという事もある。ショッピングは必要に応じ歩いて最寄り、と言っても2km先のスーパーへ買い出しへ行っていた。

ちなみに生活で毎日車を使うので、あっという間に妻の運転技術は上達する。しかも2年間、無事故。

しばらくして妻の車を確認したらフロントバンパーに大きな傷があり、どこか縁石で擦った跡があったので、それなりの代償あり(笑)

 

 

 

 

シリコンバレーの教育事情その1

シリコンバレーの教育事情に関して紹介する。何故なら生活の基盤となる住宅探しは子供達の教育のことを考慮して選んだからだ。私には小学生と中学生、二人の子供がおり(赴任時の学年)、親のエゴとして^^;できるだけ良い教育を受けさせたいと考えていた。

 

アメリカンスクール

子供達は基本、ローカルのアメリカンスクールに通わなければいけない。(インターナショナルスクールという選択肢もあったのだが、当時は全くのノーマーク)。シリコンバレーの中でもAppleのお膝元であるCupertinoは教育水準が高く人気ある地域と聞いていた。全く英語が話せない子供達が心配だったため、先輩のお子様が通学している学区を選択。アメリカでは住む場所に従って学校がアサインされるため、人気ある学校付近の家賃は目が飛び出るほどに高い(住居事情については別の機会に紹介したいと思う)。

駐在員は会社が家賃補助してくれるため高額な家賃の家に住めるのである。ある意味、自力で住んでるわけではない。助けられているのである。

また、日本語と日本の教育をキャッチアップするための学校もあるが、これはあくまで塾の様な存在である。ここでは、アメリカンスクールに絞って紹介する。

 アメリカンスクールで、実際の授業は日本と比べてどうかというと、本人でないため詳細はわからないが^^;、子供達の話と宿題の内容などから推測して紹介する。あくまで、私が住んでる学区の話である。

 

校風

小学校、中学校共通して、インド人と中国人で7-8割を占めており、アメリカ人は比較的少ない。英語を第2外国語としている子供達も多いので、ELD(English learning Development)クラスと呼ばれる、英語を補講してくれる学校もある。髪型、服装、持ち物などほぼ規則なし。ピアス空けたり、髪染めたりしてもOK。娘はマニュキアして学校に行っていた。授業に使うものは学校で準備してくれるので、持ち物は少ない。給食は無く、基本弁当持参だが、学校で買うことができる

 

教育内容

小学校、中学校に関しては、日本の方が進んでいると思う。それは先に説明した、日本語学校との内容からの比較である。特に算数は日本の方が難しそう。

ただ、アメリカンスクールのレベルや教育内容が低いわけでは無いと思う。実際、この地域の学校出身で成功してる人はかなりいるらしい。IntelのCEOとか。

1番の違いは、プロジェクトと呼ばれる、課題が頻繁にあること。プロジェクトは夏休みの自由研究的なイメージで、お題がだされ、調査、レポート、説明用の作品作成(すごろく、モビール、ジオラマなど)、それの発表、QAがあり、早い段階から、このプロセスを学ぶ。また、基本、先生はダメだしせず、良いところをフィードバックする。

私はこのプロジェクトを早期から取り入れているところが、子供の長所を伸ばすのではないかと考えている。

あと特徴的なこととして、いわゆる時間割は1週間同じ。時間割を毎日チェックして揃えるという工程は不要である。ここら辺はアメリカの合理性なのか(笑)

個性を伸ばす

こちらの学校は個性を伸ばすことに力を入れているように思う。社会に出た時、個性が大事であることを認識しており、教育もその一旦を担っている。日本の場合は、皆同じであること(髪型、服装、なども)、協調性を求められる。良い意味でも悪い意味でもバランスの良い人物ができるのである。そのような教育を受けてきているにも関わらず、社会に出ると個性を出せと求められる。それは非常に矛盾していると考えている。

実際次女(小学校)は、こちらの学校の方が楽しいと言っている。

 

シリコンバレーの片隅で

シリコンバレーと駐在員

シリコンバレー とはサンフランシスコから東、サンノゼ、サンタクララあたりまでの地域をさす。この地域に、世界に名だたるIT企業、Facebook, Google, Apple, など他にも差数の有名企業が密集している。また数多くのスタートアップ企業(今後有名になるかもしれない可能性を持った企業)もこの地域でできたり、消えたりしている。

また、日本の企業もこの地域にオフィスを構えており、北米で新たなビジネスの可能性を虎視眈々と狙っている(はず)。日本から出向という形で海外に赴任している会社員を駐在員と呼ぶことにする。

このブログでは、シリコンバレーの素晴らしさや、特徴を紹介するのではなく(それは他にいっぱいあるので他に譲る)、あくまでもシリコンバレーという地域に住んでいる一人の駐在員の日常生活について紹介したいと思う。

 

自己紹介

東京の下町生まれ、下町育ち。大学院卒業後、日本大手の企業へ就職し、エンジニアとして勤務している。ちょうど勤務20年目に当たる節目の年に海外転勤を命じられ(予想していなかった40代中盤での異動)、2015年から駐在員としてサンノゼに家族(妻、子供二人)と移住し生活している(2017時点)。

 

駐在員と英語

書くことは他にもあるかもしれないが、まずは日常生活で一番苦労している、恥ずかしい思いしている英語のこと書きたい。基本的に、駐在員はある程度の英語力を前提にこちらに来ていると思うが、そのレベルはまちまちである。ビジネスだけでなく日常生活でも問題なく喋れる状態で来る人もいれば、TOEICの点数だけで来ている人もいる。ちなみに残念ながら私は後者である。

私は英語に関して色々な勘違いがあるのだと感じている。三つ紹介したい。

一つ目は日常会話レベルは上級レベルの英語を意味するということだ。日常会話レベルの英語が話せるか?ということが一番初級レベルの選択肢として多々見受けられることである。日常生活というと、例えば買い物、外食など思いつくが、実際その状況で会話するとわかるのだが、How are you doing? を聞かれて以降の会話は全くわからない。そのあとは何か質問をされているのか、世間話をしているのかすらだ。HelloとHow are youだけでは日常会話は成り立たないのである。

二つ目はTOEICの点数が高い(700点以上くらいかな)=英語が話せるということではないこと。これは私が身を持って証明している。TOEICの点数では事実上判断できないのだ。

三つ目、これはよく聞くことかもしれないが、駐在しているから、アメリカで生活しているからといって、日常生活をおくっていれば自然に英語が話せるようにはならないということ。この地の利を活かした努力が必要なのである。駐在員なので、出張者から通訳的なことをよく期待されるのだが、期待に応えることができず悲しい思い多数(笑)

私自身、現時点でははっきりいってかなり酷いレベルの英語だが、40代中盤からの挑戦でどこまで伸ばせるものなのか、別の機会に報告したいと思う。

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