シリコンバレーの片隅で

シリコンバレー在住駐在員の日常生活について

シリコンバレーの教育事情その1

シリコンバレーの教育事情に関して紹介する。何故なら生活の基盤となる住宅探しは子供達の教育のことを考慮して選んだからだ。私には小学生と中学生、二人の子供がおり(赴任時の学年)、親のエゴとして^^;できるだけ良い教育を受けさせたいと考えていた。

 

アメリカンスクール

子供達は基本、ローカルのアメリカンスクールに通わなければいけない。(インターナショナルスクールという選択肢もあったのだが、当時は全くのノーマーク)。シリコンバレーの中でもAppleのお膝元であるCupertinoは教育水準が高く人気ある地域と聞いていた。全く英語が話せない子供達が心配だったため、先輩のお子様が通学している学区を選択。アメリカでは住む場所に従って学校がアサインされるため、人気ある学校付近の家賃は目が飛び出るほどに高い(住居事情については別の機会に紹介したいと思う)。

駐在員は会社が家賃補助してくれるため高額な家賃の家に住めるのである。ある意味、自力で住んでるわけではない。助けられているのである。

また、日本語と日本の教育をキャッチアップするための学校もあるが、これはあくまで塾の様な存在である。ここでは、アメリカンスクールに絞って紹介する。

 アメリカンスクールで、実際の授業は日本と比べてどうかというと、本人でないため詳細はわからないが^^;、子供達の話と宿題の内容などから推測して紹介する。あくまで、私が住んでる学区の話である。

 

校風

小学校、中学校共通して、インド人と中国人で7-8割を占めており、アメリカ人は比較的少ない。英語を第2外国語としている子供達も多いので、ELD(English learning Development)クラスと呼ばれる、英語を補講してくれる学校もある。髪型、服装、持ち物などほぼ規則なし。ピアス空けたり、髪染めたりしてもOK。娘はマニュキアして学校に行っていた。授業に使うものは学校で準備してくれるので、持ち物は少ない。給食は無く、基本弁当持参だが、学校で買うことができる

 

教育内容

小学校、中学校に関しては、日本の方が進んでいると思う。それは先に説明した、日本語学校との内容からの比較である。特に算数は日本の方が難しそう。

ただ、アメリカンスクールのレベルや教育内容が低いわけでは無いと思う。実際、この地域の学校出身で成功してる人はかなりいるらしい。IntelのCEOとか。

1番の違いは、プロジェクトと呼ばれる、課題が頻繁にあること。プロジェクトは夏休みの自由研究的なイメージで、お題がだされ、調査、レポート、説明用の作品作成(すごろく、モビール、ジオラマなど)、それの発表、QAがあり、早い段階から、このプロセスを学ぶ。また、基本、先生はダメだしせず、良いところをフィードバックする。

私はこのプロジェクトを早期から取り入れているところが、子供の長所を伸ばすのではないかと考えている。

あと特徴的なこととして、いわゆる時間割は1週間同じ。時間割を毎日チェックして揃えるという工程は不要である。ここら辺はアメリカの合理性なのか(笑)

個性を伸ばす

こちらの学校は個性を伸ばすことに力を入れているように思う。社会に出た時、個性が大事であることを認識しており、教育もその一旦を担っている。日本の場合は、皆同じであること(髪型、服装、なども)、協調性を求められる。良い意味でも悪い意味でもバランスの良い人物ができるのである。そのような教育を受けてきているにも関わらず、社会に出ると個性を出せと求められる。それは非常に矛盾していると考えている。

実際次女(小学校)は、こちらの学校の方が楽しいと言っている。